
「おねがい、今日で最後にして…」
わたしは、もう自分がわからない。
夫の優しい笑顔を見るたび、胸が締めつけられる。
息子の無邪気な声が響く家に帰るたび、罪悪感が喉までせり上がる。
でも、それ以上に――
体が疼いて、疼いて、止まらない。
あの人に目覚めさせられた、この淫らな欲求。
一度味わっただけで、わたしの中の何かが壊れてしまったみたい。
「もう、これで終わり…ね?」
毎回そう言い聞かせて、約束して、
でもドアを開けた瞬間、
彼の匂い、熱い視線、指先が触れるだけで、
理性なんて溶けてなくなってしまう。
ベッドに押し倒され、服を剥がされ、耳元で囁かれる甘い言葉に、
「いや…だめ…」
と口では拒みながら、
腰は勝手に彼を迎え入れてしまう。
「今日で最後って言ったのに…♡」
彼が意地悪く笑う。
わたしは涙目で首を振るけど、
体は正直に、もっと、もっとと求めてしまう。
夫のいない夜、息子が寝静まった後、
わたしはまた彼の元へ忍び込んで、
何度も何度も、身体を重ねてしまう。
「ごめんね…もう、わたし…」
自分でもわからない。
この疼きを抑えられない自分が、怖い。
でも、怖いのに、止められない。
今日こそ、本当に最後だって、心に誓ったはずなのに――
また、彼の腕の中に落ちていく。
わたしは、わたしが、わからない。
この淫欲に囚われた、もう戻れない人妻のままで。












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