
子宮が疼くほどに、愛した男の秘密を知ってしまった――
神郷梛子、38歳。既婚、子なし。
遅咲きの結婚だったが、夫・匠とは今も変わらず深く愛し合い、
匠の両親とも二世帯同居で穏やかで温かな日々を送っていた。
実家の酪農を営む父以外、周囲から
「子供はまだ?」
というプレッシャーはほとんどなく、仕事も締め切りに追われながらも充実感に満ちている。
……それでも、心の底ではどうしようもなく欲しかった。
大好きな匠との子供が。自分の子宮に宿る、小さな命が。
出産適齢期の限界が刻一刻と迫る中、最初は自然に任せていた。
授からなければ、気が乗らない様子の匠を優しく、時には強引に誘い、毎晩のように体を重ねた。
けれど、何度試しても結果は出ない。
新年を迎え、今年こそは本格的に病院へ――
不妊治療を始めようと決意した梛子が、そう切り出した瞬間。
匠の口から、衝撃的で残酷な事実が零れ落ちた。
「俺……子供が、できない体なんだ」
一瞬で凍りつく空気。
愛する夫の告白は、梛子のすべてを揺るがす。
それでも諦めきれず、治療を、可能性を求めようとする梛子。
しかし、そこから始まるのは、予想だにしなかった“別の道”――。
夫婦の絆、子宮の疼き、禁断の選択……。
愛が深ければ深いほど、堕ちていく快楽と絶望の淵へ。










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